2003  あこがれの北アルプス(白馬岳)へ
 山歩きを始めて一度は訪れたいと願っていた花の山旅が実現できた。今年こそはと早くから準備し
あとは、会社の休暇が取れるだけ・・・。何とか調整できたが、例年より梅雨明けが遅く天候が気がか
りな山行となった。

 7月22日 4:40am カミさんと二人マイカー(荷物が沢山、持てるから)で出発。約150kmくらい
走ると休憩を取り運転を交代しながら目的地を目指す。慣れない地理とスピードに緊張の連続であ
る。当初、昼間走った方が回りの景色も楽しめると思ったが長野に入ってもガスが多く期待したアル
プスの山並は姿を見せてくれなかった。

PM4:00頃、白馬村へ。駅前の「北アルプス総合案内所」でレンタルアイゼンを借りる。(自前を
持っていったが山頂の白馬山荘で返せる。そうすれば荷物が少しは軽くなると思ったのだが・・) 
  【参考】松前からの走行距離:約片道800km(高速道路が約730km、一般道路70km)

■第1日目 7月23日  ☆☆猿倉〜大雪渓〜お花畑〜白馬山荘☆☆   天候:雨

 5:20am 宿の主人の車で登山口の猿倉へ向かう。(同乗者は宮崎の男性3名と私達夫婦)
5:35 到着。小雨がポロポロ。「猿倉荘」で先ず登山届を出し売店でコーヒーを注文し持ってきた
朝食を採る。トイレを済ませ支度(スパッツ、雨具の下、傘)をして6:15出発。10分程で林道に出
た。ここで見る植物は皆デカイ!栄養豊富なのか?オニ××と言うように大きいのが多いように思
えた。

林道からはガスの中に雪渓を残した山々が見える。オニシモツケ、クガイソウなどに出会った。
7:00 林道から登山道に入る。黄色いオオバミゾホオヅキ、スダヤクシュの出迎え。
7:25 眼前に雪渓と山々が見えてきた。右手に見える山は白馬岳?。早速、いつものスロー
モード。サンカヨウやキヌガサソウを見つけ更に遅れる。宿からご一緒した宮崎の3人組は、もう
既に白馬尻に着いているであろう。7:50 やっと上側にある「白馬尻小屋(1.560m)」到着。
普通の人が猿倉〜白馬尻を約1時間で来るところを1時間35分かかってしまった。

猿倉にある「猿倉荘」ここから出発 白馬尻近くからの
白馬岳?
ようこそ大雪渓へ」の文字が見える
白馬尻小屋(上側の小屋)

トイレ休憩の後(金額は書かれていませんがここのトイレは有料)、雨具も上下とも着け8:05
出発。雨も強さを増してきた。5分ほどで雪渓の端に着く。
8:15 軽アイゼンを着け大雪渓歩きの始まり。雪渓に播かれたベニガラの上を人の列が続く。
雪渓の中ほどには土石流が白い雪を押し流し土が剥き出しになっている。また、クレバスも口を
開けている。

初め左側を歩くが
途中から土石流の
後(黒く斜めに見え
る部分)を横切り中
央を歩く。点々と
人の列が続く大雪

雪渓の始まり 大きく口を開けたクレバス

 緩そうに見えても結構きつい。大きな声で「落(ラク)」と言う声を2度程聞いた。一度は30mほど
先を、一抱え程もある石が勢いよく転げ落ちクレバスに落ちる様を見た。ゾッとする光景だ。所々に
大小の尖った石が停まっているが何時動き出すが判らない。 立休みしながら10:50やっと雪渓を
抜けた。雨は一向に止まないが皆、ほっと一息入れている。アイゼンを外す。

 休憩の後、11:40 花の写真を撮りながら暫く歩くと再び小さな雪渓。アイゼンを装着。
12:50 標高2553mの表示。どこが葱平(ねぶかっぴら)で岩室跡であったのか判らなかったが
避難小屋の横を通過。この辺りがお花畑なのだろう。ガスの中でも、白や黄花の群生が風に揺れて
いる。雨もだんだん激しくなり休憩もままならない。濡れたザックが更に肩にくい込む。
折角持ってきた重いビデオは水滴が着いて使用不能。

 今まで、2000mを越える山を歩いたことがなかった。だんだん息が切れ、数歩、歩いては立止り、
足が前に出ない。(カミさんは私より脂肪を蓄えているので?元気)
 途中、少しは口に物を入れていたが寒さの性で水分もあまり採っていなかった。ここでやっとザック
を降し、傘をさして、にぎり飯を食べた。
 頭のてっぺんから足先までズブ濡れである。手は白く、ふやけてしまっていた。下りて来た山岳警
備らしき人達に稜線までの時間があと30分程と聞いて少しは元気付く。
咲き誇る  ミヤマキンポウゲ 雨に頭を垂れるミヤマオダマキ

 ガスの中、建物の影が見えて来た。(着いたー!)村営「白馬宿舎」へひとまず飛び込む。
カミさんが葉書を出すと言ってたが濡れた手を拭くタオルもビショ濡れ。結局、出すのを諦めた。
暖かい部屋で腰を下ろしホットミルクで一息つく。(小屋の有難さが身にしみる)

 あと、ひと頑張り!気合を入れ予約している「白馬山荘」を目指す。やっと稜線に出た。ガスって
十数メートル先が見えない。
14:30 「白馬山荘」到着。(あ〜〜あ疲れた!!長ーい工程だった。)

フロントで予約票(個室を頼んでおいた)と宿泊申込を出し支払いを済ませ部屋へ入った。
カミさんの荷物もズブ濡れ。(財布の、お札まで濡れていた)
乾燥室があると言うので覗いてみると大勢の人が衣類や雨具・靴(小屋の人から「紛失するといけ
ないので使わないよう」言われているが)を手に持って一つしかないストーブを囲み乾かしている。
 ザックの中の衣類は、2重にビニール袋に入れていたので湿ってないが、うっかり包んでない小物
やタオル類は湿っている。激しい雨でザックカバーも能力限界。

先ずは明日の為、雨具、ザック、靴の内側を乾かす。次に今日、濡らした衣類。濡れたままだと重さ
が何倍にもなるので夕食までの時間を衣類の乾燥に費やしてしまった。
晴れていさえすれば付近を散策し、花や景色を楽しむことが出来たであろうに・・・外に出ることも
ままならなかった。乾燥室やフロントにあるストーブの回りでの人々との会話が唯一の楽しみ。

18:15
 お楽しみの夕食時間。私は多少、頭痛がしていたが腹が減っていたのでご飯のお替りを
した。雨はいっこうに弱まる気配はない。カミさんはフロントの人に朝日岳〜蓮華温泉方面の様子を
訪ねていた。下山には「まだ、6本爪以上のアイゼンが必要」らしいとの情報を得て、今回計画して
いた朝日岳への縦走は「見直そう!」と言った。悪天候であり、私が体調不良でもあったため残念
だが諦め、小蓮華山〜栂池へ降りるコースを選択。

「朝日小屋」へ予約取消の電話。(携帯電話は使えず。白馬山荘にはカード式公衆電話【衛星
利用】があったのでそれでかけた。テレカを持っていると便利)
 食後も乾燥の続き。21:00 就寝。風雨とも強し。



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