2006.7  やっとかなった尾瀬(至仏山・燧岳)へ
 山歩きを始める以前から一度は訪れたいと思っていた花の山旅が実現できた。
2度計画し2度とも体調不良などで断念せざるをえなかった苦い思いがある。もっと年を
とってからでも行くことができると思っていたのだが、ちょうど空きのあるバスツアーをネットで
見つけ参加することにした。

 今年は梅雨が長く、ちょうど東北北陸付近に梅雨前線が停滞している中での山行となった。

 7月14日 午後、集合場所の丸亀市へ出発。 途中スーパーで今晩の夕食など調達。
   集合時間の約1時間前に到着。着替えたり早めの夕食を済ませた。
  18:00 丸亀からは10名ほど専用バスに乗込み高松市へと向かう。高松でも10数名。
   あと、高速のSA「津田の松原」にて数名乗せ合計30名ほどになった。約2時間おきにトイレ
   休憩をとり運転手も2人で交代しながら群馬県の戸倉を目指す。
   (淡路島を渡り名神〜北陸〜関越道にて沼田へ。距離は約1000kmとのこと。中央道より
   空いているのかな?)

■第1日目 7月15日 ☆☆鳩待峠〜至仏山(途中まで)〜アヤメ平〜見晴☆☆ 天候:雨・雷

  6:15頃、片品村戸倉の「尾瀬高原ホテル」に到着。(冬期にはスキー客で賑わう所である)
         朝食やトイレを済ませ、7:05ホテル前から出ている鳩待峠行きの専用バス
         (マイカー規制のため)2台に分乗。
  7:35 鳩待峠(標高:1591m)到着。3連休とあって個人、団体も多い。
       (きっと山も混雑しそう。)

  鳩待峠の休憩所前

  広場になっていて専用バスもひっきり

  なしに入ってくる。

  8:00 雨仕度をし現地山岳ガイド2名が加わり準備運動の後、約15名ずつの2班に分かれ
       出発。初め緩やかな上り。笹やブナの道でヌカルミには石や木道が敷かれている。
       (この木道は、今日のように濡れていると下りには要注意。すべって転んで
       救助隊のお世話にならなければならない人を途中で見かけた)

       マイヅルソウやタニギキョウ、ツクバネソウ、ハリブキなどがすぐに見え始めた。
       オオバタケシマランというナルコユリに似た葉の下にぶら下がって咲く花をガイドが
       説明。葉は大きいが花は小さく揺れている。しかも薄暗い。写真にならない。
         私にとっては珍しい花も彼らにとっては普通にみえるのか説明のないものも多い。
       興味の無い人も居る訳だからある部分しかたない。後からついて行くと説明も殆ど
       聞こえない。

       途中、白根山が見える場所に来た。また、富士山も彼方に見えた。
  
  9:40頃 オヤマ沢(標高:1920m)という辺りまで来たとき、雷が鳴り始め雨も激しさを
       増してきた。先発の1班はもう少し先まで上っている。しばらく待機したが雷は遠ざかる
       気配は無い。無線で1班と連絡をとるも混信してうまく話しが通らない。

  雨の中、雷が遠ざかるのを祈りながら

  待つ。

 10:20頃  1班のメンバーも降りてきて下山決定。残念!今日は花の宝庫へ来たので
       楽しみにしていたのだが・・・ 。あと至仏山の頂上まで1.6kmの表示を見ながら
       撤退である。下りながらもう来ることは無いと思い雨の中、カメラを出し写真を撮り
       ながら下った。
       
 12:50 一旦、鳩待峠まで降り、昼食を摂り、アヤメ平経由で富士見峠〜見晴へと行く。
       登山道脇にはマイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、オオバタケシマランなどが多数
       見られた。 
  鳩待峠からアヤメ平経由

  富士見峠への案内から上っていく

 14:05頃 湿原に出た。雨も小降りになってきた。タテヤマリンドウ、チングルマ
       キンコウカ、トキソウなどが見られた。(ここがアヤメ平か?)
       キンコウカの葉はアヤメに似ていて、どこかでアヤメ平という名になったらしい。
       つまりここはアヤメでなくキンコウカが沢山咲く原っぱということである。

 14:20頃 木道に沿って広く張り出した休憩所で休む。

  天気も少し回復し遠くに登頂を諦めた

  至仏山が見える。くやしい!

  もう少し早く雷が去ってくれれば

  登ることができたものを。

  (左の写真で湿原に白く見えるのは
 
  ワタスゲ)

14:50 中原山(標高:1968m)の案内。ここからは段々高度を下げていく。
       
17:10頃 湿原に出た。今夜の宿舎はもう直ぐだ。花や景色の写真を撮りながら歩く。
       レンゲツツジ、トキソウ、サワラン、ミズチドリ、ホソバノトンボソウ、ニッコウキスゲ
       などが見られた。
17:45頃 今夜の宿舎(見晴にある6軒の山小屋の一つ、原の小屋)へ。
        宿舎の前で靴やスパッツを洗って部屋に入る。荷物を整理し夕食までの間に
        風呂に入る。尾瀬では風呂はあり、トイレも水洗になっている。
        数年前に全小屋に導入した模様。ただし、風呂での石鹸や洗剤の使用不可。
         汗を流せるだけ有り難い。
        夕食後は早々に就寝。今日の行程は約18kmくらいか?結構、疲れた。

    ザック内の衣類など、2重にビニール袋に入れていたので湿ってなかった。以前の苦い
    経験が生かされた。靴も中までしみることなくまずまず快適であった。


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